私が老人を嫌いになった経緯と祖父母との思い出
私は老人が嫌いだ。
その原因は、父方の祖母と母方の祖父である。
今回は、私が老人を嫌いになった経緯や、祖父母との思い出についてお話ししようと思います。
1.煙たい人、父方の祖母
父方の祖母とは同居しているが、私が小学4年生になるまで一緒に食事をすることがなかった。
父いわく「あんたたちと一緒に食べるとテレビの音が聞こえない!」と祖母に言われたらしい。
私が小学4年生の頃に引っ越しをし、その家からは一緒に夕食を食べるようになった。
しかし、私が不登校になると、父と祖母は「早く学校に行け!」などと厳しいことを言うようになった。
祖母は思ったことをはっきりと言う人なので、時折イライラすることがある。
もう少し丁寧な言い方をしてくれれば良いのだが、性格なのか気が利かないのか、私以外の家族と喧嘩になったり、怒られたりしている。
・より嫌いになった出来事
最近では認知症が進み、私に対して「お金を盗んだ」「人の美容クリームを使ったでしょ」といった根拠のないことを言われることがある。「やっていない」と否定し、家族が「Hがやったって証拠あるの?」と聞いても、祖母は考えを改めず、「Hが盗んだ」と頑なに言い張る。
お金に関しては、祖母自身が酔っぱらった際に、自分で布団の下に財布を隠し、次の日にその事を忘れ、私に容疑を掛けてきた。
クリームに関してはわからないが、祖母の顔がでかいゆえに、使いすぎた現実を逃避したくて私のせいにしているのではないかと推測する。
そもそも、私が疑われる原因は何一つない。過去に祖母の物を盗んだりしたならまだしも、そういったことは一切ない。
また、私が祖母の部屋には一切入ることはない。
認知症が原因といえど、もともと嫌いな人間に根拠のない容疑を掛けられるのは、とても不愉快である。
こういったことから最近では祖母と顔を会わせたくない。
祖母が居間に来ると、喧嘩にならないよう、あえて自分が違う場所に移動する。
それに対して祖母は「かわいくない」などと私に向かって吐くが、私としてはわざわざ言われようがないことをなぜ受けなきゃいけないのかと言いたい。
2.楽観主義者、母方の祖父
母方の祖父は能天気な人で、なんでも楽観的考える。
以前は特に祖父に対する不満は無かったのだが、祖母が亡くなってからは、文句の多い人だなと思うようになった。
ある時、父、母、私、祖父の4人で外食へ行くことになった。
祖父が「豚カツが食べたい」と希望し、両親はお店を探していた。
私は祖父に歩調を会わせて歩いていたのだが、祖父が「もうスーパーで豚カツ買って家で食べれば良いじゃないか」「こんなに歩く必要無いだろ」と言い出した。
私はあんたのために両親が一生懸命お店を探しているのに、なんて無頓着なことを言うんだと思った。
私は思わず「じいちゃん家汚いから、あんなところで食べたくないよ。もう少し頑張って歩いて」と言った。
店を見つけて注文をし、料理が運ばれてくると祖父は夢中になって食べていた。
・素晴らしき考え方
この人が楽観的と思える出来事として、母方の実家のトイレに、祖父が書いたと思われる「人生負け組」という言葉が飾られていた。
「勝負する前から負けの姿勢なら、気張らなくて楽だ」と、用を足しながら私も納得した。
・嫌いでも、最期に会えて
そんな祖父も、2026年1月に亡くなった。
亡くなる一月前、生前にお見舞いに行けたのは良かったと思う。
言葉を交わすことはなかったが、祖父はやたらと握手を求めてきた。自分の最期を悟っていたのかはわからないが、あの時、じぃじと握手できたのは良かった。
3.祖父母で唯一いい人、母方の祖母
母方の祖母は、いいおばあちゃんだった。
夏休みに兄と二人で泊まりに行き、どんなに悪戯をしても文句一つ言わなかった。
私たちが階段の上から祖母めがけてボールを蹴っても、祖母は「元気があっていいね!」と笑ってボールを返すだけだった。
私がそんなことされたらブチギレると思う。
母方の実家は駄菓子屋を営んでおり、売り物を勝手に食べても怒られなかった。
それどころかお土産用にお菓子の袋詰めまでさせてくれた。
これに関しては、祖父も文句は言わなかった。
・見破られた、「完全犯罪」
幼稚園児の頃、一人で売り場にいた私は「緑色のグミ」を大量に持ち帰ろうと、銀行強盗さながらに容器からおもちゃを入れていたリュックへ詰め込んだことがあった。
すぐにバレてしまったが、祖母は決して叱ることなく、「Hちゃん、一種類のお菓子は一つか二つまで」と静かにリュックから戻しただけだった。
しかし、そんなおばあちゃんは、私が小学4年生の時に亡くなってしまった。
初めて経験した親しい人とのお別れは、悲しさよりも「バァバはもうこの世にいないんだ」という猛烈な喪失感に襲われた。
4.面識なし、父方の祖父
父方の祖父は、私が生まれる前に亡くなっている。
両親の結婚式のビデオで姿や話し声を知っている程度で、直接の思い出はない。
それなのに、親戚の中で私がいちばん頻繁にお墓参りに行っているのは、この祖父のお墓だと思う。
子孫といえど「知らんやつが墓参りに来るのってどんな感じなんだろう」といつも思っている。
死人に口なしなので、どうこう言われることはないが。
5.おわりに
私が苦手な老人は生き、好きなおばあちゃんは亡くなり、より老人に対しての新しい思い出が嫌なものばかり残るようになってしまった。
「老人になると周りに気が配れなくなる」とはよく聞くが、少しくらい思いやりを持つことはできないのかなと思う。
もし今後、「いい人だ」と思える老人と出会うことができれば、この老人に対しての苦手意識は少しは和らぐのかもしれない。
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