老人が嫌い

私は老人が嫌いだ。
原因は祖母(父方)と祖父(母方)だ。

祖母(父方)は、同じ家に一緒に住んでいるのだが、私が小学4年生の頃まで一緒に食事をすることがなかった。
父曰く「あんたたちと一緒に食べるとテレビが聞こえない!」と祖母に言われたらしい。

私が小学4年生の頃に引っ越しをし、その家からは一緒に夕食を食べるようになったのだが、私が不登校になると、父と祖母(父方)は「はやく学校に行け!」などと厳しいことを言うようになった。

祖母(父方)は思ったことをはっきりと言う人なので、時折イライラすることがある。
もう少し丁寧な言い方などをしてくれれば良いのだが、性格なのか気が利かないのか、私以外の家族と喧嘩になったり、怒られたりしている。


祖父(母方)は能天気な人で、なんでも楽観的考える。
私が小さい頃は特に祖父(母方)に対する不満は無かったのだが、祖母(母方)が亡くなってからは、文句の多い人だなと思うようになった。

父、母、私、そして祖父(母方)の4人で昼食を一緒に食べようと、祖父を外食に誘った。
祖父は豚カツが食べたいと希望し、父と母はお店を探していた。
私は祖父に寄り添いながら歩いていたのだが、祖父が「もうスーパーで豚カツ買って家で食べれば良いじゃないか」「こんなに歩く必要無いだろ」と言い出した。
私はあんたのために父と母が一生懸命お店を探しているのに、なんて無頓着なことを言うんだと思った。
私は思わず「じいちゃん家汚いから、あんなところで食べたくないよ。もう少し頑張って歩いて」と言った。

店を見つけて注文をし、料理が運ばれてがくると祖父(母方)は夢中になって食べていた。


祖母(母方)はいいおばあちゃんだった。
夏休みに三兄と母方の実家に泊まりに行くのだが、祖母(母方)は何をされても文句を言わない。

三兄と私が家の中で階段の上から祖母(母方)に向かってボールを蹴ったが、祖母は「元気があっていいね!」と笑ってボールを返すだけだった。(私がそんなことされたらブチギレると思う)

母方の実家は駄菓子屋を経営していて、そこで売っている商品を食べても怒られなかった。
それどころかお土産用にお菓子の袋詰めまでさせてくれた。
(これに関しては祖父も文句は言わなかった)

しかし、そんなおばあちゃんも私が小学4年生の時に亡くなってしまった。


祖父(父方)は私が生まれる前に亡くなっている。
なので祖父(父方)との思い出はない。


私が苦手な老人は生き、好きなおばあちゃんは亡くなり、より老人に対しての新しい思い出が嫌なものばかり残るようになってしまった。

老人になると周りに気が配れなくなると聞くが、少しくらい思いやりを持つことはできないのかなと思う。

もし、この先いい人と思える老人と出会えれば、老人に対しての苦手意識は無くなるかもしれない。

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